子供のしつけに関する海外との違い
文化によるしつけの違い
子育て中には必ずと言っていいほど多くの家庭でしつけの悩みが出てきます。
しつけができていないと本人が恥ずかしい思いをするため、多くの親は口ずっぱくあれこれ言いますし、ケンカになることも多いです。
時にはこのようなしつけがうまくいかずに悩むのは自分だけ、我が家だけなのかと気持ちが沈んでしまうこともあります。
このように多くの人が悩みを抱えるしつけですが、文化が違えばしつけの方法も違うものです。
そのため日本では当たり前のことが外国では当たり前ではないということもよくあります。
そこで、ここでは外国でのしつけを紹介していきます。
アメリカでのしつけ
アメリカのしつけで定番となっている方法がタイムアウトです。
これはスポーツの休憩として取るタイムアウトが語源となっています。
子供の行動を中断してクールダウンする時間を設けるというものです。
日本では子供がしてはならないことをしているとすぐにやめさせようとします。
しかし、外国では一度注意して辞めない場合にはタイムアウトを取るのです。
タイムアウトでは決められた場所で一定時間過ごし気持ちを落ち着けます。
そのためアメリカの家庭ではタイムアウトのための場所を作るために少し離れた場所に椅子が置かれていることが多いです。
タイムアウトの時間は子供の年齢分だけの分数が基本となっており1歳半ごろから行われています。
しつけに厳しいイギリスのしつけ
イギリスでは子供は悪魔と思って厳しくしつけるというのが一般的です。
これは厳しくしつけて社会に出て恥ずかしい思いをさせないようにすることが大人の役目であるという価値基準が根底にあります。
そのため小さなころからとても厳しく子供に接する大人が多いです。
イギリスのしつけの基本として目上の人を敬う、挨拶を必ずする、お礼や感謝はきちんと伝える、ということが原則となっています。
イギリスではこういったことを守ることができなければ子供たちに大人が厳しく指導することになっており、特に学校ではそういった場合の指導方法が明確です。
罰則の内容も共通化されているのもイギリスのしつけの特徴としてあります。
大きなルールは守りつつ自己主張することが大切ということがイギリス式の教育方針です。
フィンランドの褒めて伸ばすしつけ
フィンランドは叱ることはせずほめて伸ばすことを基本としています。
子供はみんなで育てるということが街の常識です。
そのため学費は大学卒業まですべて国費で賄われています。
育児でもとても厳しい決まりがありますが、夫婦で育てることが原則です。
子供が学校を休む場合には必ず両親のどちらかが家にいることが決められていますし、子供と向き合うために大人が家庭で褒め合う時間を作るよう心がけています。
国費でしっかりと教育費が出されているからこそ子育てをする大人が一生懸命時間を作っているのです。